日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【3方から考え抜いていますか?】脳卒中による運動障害を改善する秘策

脳卒中患者さんの麻痺やADLがなかなか良くならないと悩む方は多いと思います。

脳卒中による運動障害は、運動麻痺に加えて、姿勢調節障害、運動失調、バランス障害、歩行障害、Pusher現象など多彩です。これらの障害は、運動野から下降するいわゆる錐体路の問題だけではなく、複雑な神経システムから成る“運動制御”問題によって生じています。

運動障害を改善するには、離床に加えて、神経システムにアプローチをする必要があります。そのためには、脳画像から障害部位と残存する脳神経を見極めて、フィジカル所見と照らし、現在の障害と予後予測を徹底して行うことが大切です。前提として、運動制御に必要な神経システムの知識を把握し、アセスメント情報からアプローチ戦略を立てていくことが改善の近道です。手が上がらないから動かす、歩けないから歩く、という短絡的なアプローチではなかなか良くなりません。

フィジカル所見・画像所見・神経システムの3方から問題を吟味して、最良のアプローチを考え抜くことが、運動制御の改善につながると考えます。皆さんは、3つのことを臨床で十分考え抜いていますか?

[運動制御を意識した脳卒中へのアプローチ学びたい方は]
4月29日(月・祝) 10:00~16:00 ※2週間見逃し受講期間有り
脳卒中と運動器疾患の「運動制御」マスターコース 脳卒中の運動制御編
【講師】増田 司 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r222-2024#/