日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【離床のジレンマ】DVT発生時に考えるべき2つのリスクとは

皆さんが担当する患者さんに、深部静脈血栓症(DVT)が発生したときに、「万が一血栓が飛んで、肺塞栓症になったら怖いから離床はやめておこう」と諦めていませんか?

確かに、DVTは肺塞栓症のリスク因子なので、アセスメントなしに離床を進めるのは危険です。しかし、離床を回避することにもリスクがあります。それはなんでしょうか、そう、デコンディショニングによるADL低下や多臓器不全のリスクです。多くの場合、血栓コントロールのために抗凝固療法が行われますが、血栓が小さくなるまでに数週間、血栓が消えるには数か月かかることもあります。その期間、離床せずに安静にしていれば、もとのADLと取り戻すことは難しく、最悪の場合は別の合併症に苦しむことになるということは、容易に想像できると思います。

では、このジレンマに対して我々は何をアセスメントして、どう行動すべきでしょうか。次回のコラムでは「DVT発生時のアセスメントポイントとアクション」についてお届けします。

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