日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【認知・精神機能障害にどうアプローチする?】今さら聞けないPICSの特徴3

GWの特別連載として、急性期以降に続く障害である、PICSについて学べる記事をお届けします。今回は「認知・精神機能障害にどうアプローチする?」です。

昨日お知らせした通り、PICSによる問題は、身体機能障害に比べて、認知機能障害・精神機能障害は見逃されて問題となりやすいという特徴があります。見逃された結果、退院後も長期間後遺症に苦しんでいる患者さんがいるのが事実です。認知機能障害・精神機能障害に対するアプローチは、ICU日記や早期からの心理的介入、環境調整、睡眠の質改善などが報告されています(文献1)。

しかし、身体機能障害に対するアプローチに比べてエビデンスが十分あるわけではなく、これらの介入のやり方も標準的ではない点も問題です。まず、認知機能障害・精神機能障害をアセスメントして状況を把握して、患者さんに適したアプローチを選択して、実践することが求められています。

文献1  Maurene A Harvey 1, Judy E Davidson. Postintensive Care Syndrome: Right Care, Right Now…and Later. Crit Care Med. 2016 Feb;44(2):381-5.

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急性期患者の身体・認知・精神機能障害に対するトータルアプローチ
~三方よしに導く最新知識とベテランの実践法~
【講師】中野 秀比古 先生 新名 大介 先生
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