日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【救命がゴールではない】新たに出現したPICSとは

GWの特別連載として、急性期以降に続く障害である、PICSについて学べる記事をお届けします。

初回は「今さら聞けないPICSって何?」です。医学・医療の進歩によって、助かる命が増えています。以前は助からなかったような重症疾患でも、人工呼吸器や人工心肺装置などによって救命できるようになり、素晴らしい成果をあげています。

しかし、生存する患者さんが増えたことで、新たな問題が生じました。それは、原疾患は治療によって改善したけれど、「筋力低下が著しくて歩けなくなった」「うつ状態になってしまった」「認知機能が低下して職場復帰ができない」など、退院後の障害が問題となっているのです。このような、急性期を脱したあとに生じる様々な問題を総称して、集中治療後症候群(post intensive care syndrome:PICS)と呼びます。

PICSには身体機能障害・認知機能障害・精神機能障害の大きく3つに分けられます。明日はこの3つの障害の関連についてお届けするので、お楽しみに!

[PICSの3つの障害に対するアプローチを学びたい方は]
5月6日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
急性期患者の身体・認知・精神機能障害に対するトータルアプローチ~三方よしに導く最新知識とベテランの実践法~
【講師】中野 秀比古 先生 新名 大介 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r163-2023#/