日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【本当にみる必要があるの?】血液データと離床の関係がわかる その3

今回は、「血液データと離床って本当に関係あるの?」という、そんな疑問にお答えしたいと思います。

高齢者に多い心不全ですが、増悪すると入院して利尿剤投与で治療を受けることがあると思います。利尿剤投与の反応があり、尿量が増えて浮腫みも改善、よし離床だ!と、いきたいところですが、本当に離床を進めて大丈夫でしょうか?

利尿剤投与後の離床で、絶対チェックすべきなのが電解質のデータです。なぜなら、利尿剤の影響で尿量が増えているということは、尿によって電解質も多く排泄されていることが予測されるからです。特に、ナトリウムとカリウムは尿中に排泄されやすいため、低ナトリウム血症や低カリウム血症には注意が必要です。ナトリウムでは、125 mEq/L以下で脱力や意識障害のリスクが、カリムムでは、3.0 mEq/L以下で筋力低下や不整脈のリスクがあります。

利尿剤が投与されている患者さんの離床前に、是非、チェックしてみてください。

↓血液データを離床に活かすワザを学びたい方は↓
【今週末からシリーズで開催】 血液検査データから学ぶ病態と疾患への対応
離床の極意~4回コース~
4回まとめて受講すると、クーポン5,000円をプレゼント
https://www.rishou.org/seminar/theory/x03-2022#/