日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【日本離床学会】皆様へ新年最初のメッセージ

明けましておめでとうございます。

新たな年が、皆さんにとって、
素晴らしいものとなることを、お祈りしております。

日本離床学会は、今年、創立18 年目を迎えました。

離床の啓発を掲げ出発した本学会は、皆様のお力添えのおかげで、
18 年もの長期間の活動が実現できました。

その結果、発足当時とは比べ物にならないくらい、各施設で離床が進みました。

これもひとえに皆様のご協力の賜物です。心より感謝申し上げます。

一方で、離床は大切とわかっていても、まだまだ離床が進んでいないという施設も残っており、
その対策が求められています。

対策として、各施設でリーダーとなり離床を推進できる人材を育成するために、
認定資格や認定指導医制度など、多様な教育を行って参ります。

また、人材の育成と併せて、誰にでも理解出来て、
誰もが離床を実行できるリソースが必要だと感じています。

そこで、解決策となるのが、「現場に即したガイドライン」と「離床マニュアル」の整備です。

前者は、先日、当学会から発表された「離床教育ガイドライン」です。

後者の「離床マニュアル」は現在、当会の各グループの先生に作成いただいている離床マニュアルで、臨床ですぐに活用できるマニュアルを順次整備していきます。

この他にも、「長期離床」の理念のもと、病期を超えた実態を捉えるべく、
レジストリ(データ蓄積システム)を構築することとしました。

現在、そのデータベースを開発中です。
このレジストリが機能すれば、当会の最も強みである、
全病期・多職種を交えたデータを示すことができます。

離床に関連した診療報酬の設定にも、大きな力となるでしょう。

また、離床インストラクターを中心に、
各地で一般市民啓発活動を展開し、教育にも力を入れ、一般の方の意識改革に取り組んで参ります。

日本離床学会は「臨床を元気に!」を合言葉に、これからも“ 前へ”進んで参ります。

世界を席巻した感染症は、少しずつその影響を弱めており、
明るい新たな世界は、もうすぐそこに来ています。

本年も、日本離床学会を、
どうぞ、宜しくお願いいたします。

日本離床学会 会長
曷川元