日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.87 整形外科疾患のレントゲン画像を評価するポイント

質問

整形外科レントゲン画像の講義の中で、ポイントをいくつか説明されていましたが、「見えないものも見える」とは、どういうことなのでしょうか?もう一度、教えてください。

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣

レントゲン画像には写し出されるものと写し出されないものがあります。
骨や関節、術後の金属などはきれいに写し出されますが、筋肉などの軟部組織はぼんやりと写り、靭帯や軟骨などは写し出されません。
講義中にも説明を致しましたが、見えるものから見えないものを想像することが重要となります。
例えば、骨や関節のアライメントに異常がある場合は、その周りの筋肉や靭帯の損傷(延ばされていたり、走行が変化していたり)などの、異常があるものと考え、対応することが重要となります。
そのような場合には、まず医師と協議の上、個々の関節の可動性や疼痛の評価、動作・歩行などの分析を行い、適切な指導やアプローチを行いましょう。