日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.8 早期離床におけるチーム連携のコツ

質問

早期離床にはチーム医療が不可欠ですが、うまくコミュニケーションがとれていません。
連携を図る上でコツがありましたら教えてください。

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣

心内血栓症について細かく規定した離床の基準は残念ながらありません。

確かに病棟スタッフの輪の中に入って、リハビリスタッフがコミュニケーションをとるのは難しい一面がありますよね。まず最初に始めていただきたいことは、担当患者さんについて離床する前までの経過等、情報交換することです。相手の専門職ならではの視点から斬新なとらえ方が聞けたりする中で理解が深まると思います。

また、コミュニケーションをとりたいと思う病棟に対し、自分が得意な分野で勉強会を開いてみてはいかがでしょうか?難しい知識を教えるというこだけが勉強会のあり方ではありません。自分の職種ならではの特技が何かあるはずです。それをきっかけに声をかけやすく、かけられやすくなることはあるはずです。

もし、「勉強会を開く自信はないなぁ・・」という方でしたら誰か1人、その病棟のキーパーソンを見つけるのが良いと思います。病棟スタッフの中で「この人なら話しを聞いてくれそう」とか「離床を一生懸命やってくれてるなぁ」と感じる人が必ずいるはずです。同期や知り合いを通じてコンタクトを取り、そこから突破口を開くことを私もよくやりました。

まとめますと、病棟とうまくコミュニケーションをとるためには、接している時間を長く作るための工夫を持ち、取り組むことだと思います。