日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.448 【感覚なくして運動なし!】嚥下内視鏡検査に関するQ&A

質問

嚥下内視鏡検査では、咽頭・喉頭の感覚評価ができるとありますが、具体的にどのように感覚を評価しているのでしょうか?また、感覚の障害はどのように嚥下に関わってくるのでしょうか?

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣

嚥下内視鏡検査において、咽頭・喉頭の感覚評価は、喉頭神経や迷走神経などの神経を刺激することによって行われます。 具体的には、内視鏡の先端に付いた小さな棒を使用して、咽頭・喉頭の粘膜や周辺組織を軽く触れたり、振動させたりして感覚を刺激します。これによって、嚥下時に必要となる感覚を評価することが可能です。 感覚の障害は、嚥下に関わる神経の損傷や病気によって引き起こされます。嚥下時は口の中から胃に食物を送るために、咀嚼・舌・喉頭・食道の筋肉などが協力して働くため、感覚情報は非常に重要です。

例えば、喉頭神経の損傷によって、喉頭の感覚が低下した場合、食物が喉頭に詰まっても痛みや違和感を感じることができず、最悪の場合窒息する危険があります。同様に、迷走神経の損傷によって嚥下時の筋肉の動きが遅れると、気管に食物が入り込んだりすることがあるため、誤嚥のリスクが高くなります。

このように、咽頭・喉頭の感覚障害は、嚥下に関わる神経や筋肉の機能に影響を与え、嚥下障害を引き起こすことがあるため、早期の発見と治療が重要です。 内視鏡検査だけではなく、実際に食事場面の評価も重要なので、多職種間で情報を共有しながら、問題点の把握・アプローチ方法を検討しましょう。