日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.351 【術式に注意!】前十字靭帯損傷術後のQ&A

質問

前十字靭帯損傷の術式とアプローチのポイントを教えてください。

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣

前十字靭帯損傷に対する手術には、膝蓋腱を移植腱として使用するBTB法と、半腱様筋腱・薄筋を使用するSTG法の2つがあります。この術式によってアプローチポイントが変わります。

BTB法では膝蓋腱を移植することにより癒着が起こるため、膝蓋骨の動きが制限されます。膝蓋骨の動きが制限されると、膝関節の屈伸の制限が生じます。そのため、癒着による膝蓋骨の可動域制限を改善するため、膝蓋骨のモビライゼーションが有用です。

一方で、STG法では膝関節の屈筋の癒着が起こり、膝関節の伸展制限が生じます。膝関節の伸展制限に関しては、半腱様筋腱・薄筋のモビライゼーションや筋膜リリースを行なうことが有用です。

上記のように術式により問題点やアプローチポイントが異なりますので、介入前にアプローチ前に術式を確認するようにしましょう。