質問
SpO2の値は誤差があるので注意とありましたが、具体的にはどのくらいの誤差があるのでしょうか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
市販されているパルスオキシメーターの精度は実測値と比べ、ある程度の誤差があるとされています。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は数値が出てくるので、少しの変化でも気にしてしまいますよね。
パルスオキシメーターは、プローブから2種類の波長の違う光を当てて、動脈血酸素飽和度を計算式から算出しているので、実際の動脈血酸素飽和度と差が出てしまうのは当然です。その誤差は、プラスマイナス2%程度といわれています。これは、採血によって得られた動脈血酸素飽和度(SaO2)とSpO2を100人調べたとき、65人の2つの測定値の差がプラスマイナス2%の範囲に入るという精度を示しています。つまり残りの35人は誤差が出てしまう測定指標なのです。
もちろん、このような誤差があっても、パルスオキシメーターは採血をせずに動脈血酸素飽和度を予測できる非常に有用な機械には変わりないのですが、数値自体にこのぐらい誤差があると考えて数値を判断することが重要です。
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