
質問
屈筋優位のタイプの方の寝返り、起き上がりの介助はどこを意識するとよいですか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
屈筋優位のタイプは円背の方が代表的です。介助のポイントは二つ、「頭部」と「あご」です。
まず「頭部」については、小児の発達でもそうですが、動作は頭部の動きと視線にかなり影響を受けます。円背など屈筋優位優位の場合は、視線が下がりがちなので、上をみるようにするだけで、伸筋の活動を促すことができます。つまり、後頭部に介助することで、頭部の伸展を促すような介助がお勧めです。
また、「あご」については、いわゆるあごを引く状態も、伸筋の活動を促すことができます。円背の方は、あごが前方に突出していることが多いので、あごを引く運動を繰り返すだけでも、効果があります。参考にしてみてください。
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