
質問
側臥位嚥下のメリットはわかりましたが、デメリットはなにかあるのでしょうか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
側臥位嚥下は多くの嚥下障害に対応できる、安全な嚥下姿勢ですが、デメリットもいくつかあります。側臥位嚥下のデメリットは「リーチがしづらい」ことと、「食事時間がかかる」点が挙げられます。
それぞれの対策を紹介します。
「リーチがしづらい」に対しては、クッションや枕で食事が視覚的に見やすいようポジショニングすることと、食器も滑り止めなどで固定した上で、斜めに傾けると食事しやすくなります。
「食事時間がかかる」問題は、側臥位になると咽頭に貯め込みやすくなるため、貯め込みによって時間がかかるケースがあります。このような場合は、頸部の回旋を加えると貯め込みが改善することがあります。
各姿勢のメリット・デメリットを理解して、患者さんに合った嚥下姿勢を選択できるよう考えてみてください。
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