質問
私は急性期に勤務しており、回復期や生活期の施設に申し送りをするのですが、正直どのような内容を先方が欲しいのかわかりません。どのような内容を申し送るのが良いのでしょうか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
恐らく申し送りする側の方は、多くの人が同じ悩みを持っていると思います。絶対的な決まりはありませんが、私のお勧めを紹介します。
それは、「どうだったか」という過去の情報より、「これからどうなるか」という現状から未来の情報のほうが価値あると考えます。具体的には、よく申し送るに書かれている内容は、運動機能、感覚障害、動作レベルの経過、ADLの点数などです。
これらは過去の情報であり、機能やADLレベルは、転院先でもアセスメントすることができるものばかりです。それよりは、社会参加の状況やIADL、家屋環境、家族の状況などを申し送るほうが、これからの患者さんの未来(ゴール設定)につながると考えます。
急性期では頻繁に家族が面会していても、状態が落ち着いた回復期以降では、ゴール設定につながるような情報が、簡単に得られないこともあるため、貴重な情報なのです。
是非、過去よりもこれからを見据えた申し送りを意識してみてください。
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