日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.219 【食事介助のときにここを触れよう!嚥下に関するQ&A】

質問

嚥下反射が低下している患者さんの食事介助をしていると、次の一口をいつ入れていいのかな?と悩むことがあります。なにかコツがあれば教えてください。

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣

ポイントは喉元を触ることです。

固形物は、咀嚼しながら少量ずつ咽頭に落ちていき、喉に問題がなければ、ある程度の量が喉頭蓋谷付近にたまってくると嚥下反射が起きます。

しかし、喉の感覚低下や筋力が低下している場合(VEやRSSTで感覚や筋力の評価が行えます)、しっかりと喉頭が挙上しない時があります。

食事介助を行う場合、そのまま次の一口を入れてしまうと、量が多すぎてむせこみや窒息を起こしてしまう可能性があります。

そうならないために、食事介助中に“喉”を触り、しっかりと飲めているか確認してから次の一口を入れるようにしましょう。