日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.189 【オーラルフレイルを見抜く!】みるべきフィジカルアセスメントとは

質問

オーラルフレイルの評価に舌圧の測定を紹介されていましたが、舌圧を測定する機器がない場合はどうすればよいでしょうか。

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣

舌圧が測定できない場合は、「舌運動」と「皺(しわ)」をみましょう。

舌の運動は、舌を左右の口角が舐められるか、前方、上方、下方に動かすことができるかをみましょう。明らかに動きが不十分な場合、遅い場合、動きに左右差がある場合はオーラルフレイルを疑います。

また、舌の運動機能が低下すると、皺が目立つようになるので、合わせてみるようにしましょう。これらに異常を認める場合は、オーラルフレイルを疑い、そのまま食事を進めると誤嚥のリスクもあります。

専門家へのアセスメントを依頼するようにしましょう。