日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.144 【経鼻胃管抜去のタイミング】抜去後のアセスメントポイント

質問

嚥下障害により一時的に経管栄養となっている患者さんに対して、経鼻カテーテルと併用してムースが食べることができたら、当院では経鼻カテーテルを抜いています。もう少し抜くタイミングを早くしたほうが良いでしょうか?

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣

ムースが食べられるようになってきているので、少しずつ嚥下機能が良くなってきていますね。
経鼻カテーテルを抜くタイミングとしては、ムースが食べられていればトライしてよいと思います。
ただし、抜いた後も患者さんに必要な、栄養や水分量が摂れるのかも診ていきましょう。
点滴が入っている状態であれば脱水のリスクは減りますが、経口のみで水分をとる場合、十分に飲めているかの確認も必要になります。
もし、経鼻カテーテルを抜去した後に摂取量の増加がみられない場合は、経口と点滴の併用など代替栄養も検討しましょう。