この度、日本離床学会ではファシリテーターを新たに募集いたします。
ファシリテーターとは、日本離床学会のプロジェクトとして設置した分科会のことであり、各グループが年間活動計画を基に離床に関する活動を行っています。
活動成果は学会やホームページ、会員メーリングリスト、各種SNSを通して情報発信し、全国の仲間のもとへ届けられています。
最初の募集から約5年が経ち、それぞれのグループ活動も定着し、さらなる飛躍を目指すため、新たなメンバーを迎え入れたいと考えています。
募集するグループ
・研究ファシリテーター
・看護ファシリテーター
・チーム連携ファシリテーター
・一般市民ファシリテーター
・作業療法ファシリテーター
・長期離床ファシリテーター
・整形外科ファシリテーター
・脳血管疾患ファシリテーター
離床研究グループ
◯研究グループに入るとこんなメリットがあります
・研究初心者でも、仲間と一緒に「研究」の流れを経験できます
・英語のスコアを原著者の許可や確認のもと、日本語版に一から翻訳できる
・全国の離床という同じテーマに興味を持った多職種の仲間ができます
・離床リスク管理マニュアルを作成し、臨床での安全な離床実践に寄与できる
・離床学会の新たな発想や取り組みをお手伝いできるやりがいがある
◯活動実績
2018年 | ・permeスコアの翻訳・日本語版の発表 |
2019年 | ・CPAxスコアの翻訳・日本語版の発表 |
2020年 | ・日本離床学会 第10回学会大会 発表「これは使える!現場で論文をカンタンに読む方法」 |
2021年 | ・離床マニュアル① 「起立性低血圧と離床のリスク管理」の発行 |
2022年 |
・離床マニュアル② 「息切れと離床のリスク管理」(執筆中) ・PICS患者の長期予後に影響を与える要因に関する実態調査(進行中) |
◯現在の主な活動内容
・PICS患者の長期予後に影響を与える要因に関する実態調査
ICUを退室した患者さんに、
継続したPICS対策を行うための課題を明確にすることを目的としてアンケート調査を実施しています。
急性期から生活期における、医療の質や連携の向上につながる重要な研究と考えています。
・離床パンフレットを用いた研究
「離床に関する効果や方法を記載したパンフレットを配布し、患者さんの機能や活動量がどう変わるか」といったことを研究テーマにしています。
臨床に活かせる研究を行い、皆さんへお届けすることを目標としています
・英文スコアの翻訳
ICUなどの集中治療領域、またはそれ以外の病期でも使える離床に関するスコアを翻訳し、皆さんの臨床へお届けすることを目標にしています
・離床に関するマニュアルの作成
「息切れ」や「起立性低血圧」など、離床を支援する際に、
よく遭遇するようなトラブルなどの対応をマニュアル化し、
皆さんの臨床へお届けすることを目標にしています
◯班長の紹介
氏名:川瀬和大(カワセカズヒロ)
所属:大阪府済生会茨木病院
職種:理学療法士
研究グループ |
植田 裕之(北九州八幡東病院) 太田 恵美子(東邦大学医療センター大橋病院) 大友 健司(道北勤医協一条通病院) 奥島 悠大(医療法人社団 井野口病院) 川田 稔(倉敷紀念病院) 川辺 大介(札幌北楡病院) 木村 紫聖(道東の森総合病院) 勝又 麗奈(竹山病院) 篠宮 美幸(アクアホーム藤枝岡部) 髙岸 亮太(大阪府済生会茨木病院) 長尾 工(榊原記念病院) 實 結樹(リハビリセンター Reha fit) 吉田 竜一(医療法人沖縄徳洲会 千葉西総合病院) |
◯グループのみんなから一言
「研究グループ」ですが、研究初心者の方も大歓迎!
ちなみに、班長の私も研究初心者です(^^)
楽しく意見交換しましょう!!
チーム連携(E-MAT)グループ
〇チーム連携(E-MAT)グループに入るとこんなメリットがあります
離床チームの効果や多職種との連携のコツなどについて一緒に学べます。他施設の離床の活動も学べるため、職場にも還元できます!
〇活動実績
2017年 | ・日本離床学会 第7回学術大会発表 「施設の規模を越えて繋がろう E-MATがチーム連携を変える」 ・E-MATタイプ別リソース集作成 |
2018年 | ・E-MAT登録特典(退院時指導資料)作成 ・チーム連携のコツ 〜各施設からのレポート〜 vol.1~vol.5作成 |
2020年 | ・日本離床学会 第10回学術大会発表 これは使える!離床の創意工夫~学会専門チームからの提案~ |
2021年 | ・日本離床学会 第11回学術大会発表「先輩E-MATから聴こう!~アンケート調査からわかる離床チーム活動の極意~」 |
2022年 |
・日本離床学会 第12回学術大会発表 「多職種の対談から学ぶ、チーム連携の道しるべ」 ・「チームで離床を進めるコツ」小冊子 発行 |
〇現在の主な活動内容
・チーム連携Q&Aを当会メーリングリスト・公式SNSで定期配信
・チーム連携Q&Aホームページの充実
・学会誌「早期離床」への寄稿
・離床チーム介入についての効果に関する調査
〇班長の紹介
氏名:中村 昌孝(ナカムラマサタカ)
所属:守谷慶友病院(茨城県)
職種:作業療法士
離床学会との出会いから9年経ちました。学会の活動を通じてたくさんの知識や技術、そして元気をもらっています!
チーム連携(E-MAT)グループ |
木本 祐太(近畿大学病院) 篠原 史都(藤田医科大学病院) 髙橋 瑞刀(公立藤岡総合病院) 馬場 健太(公立藤岡総合病院) 平澤 亮介(筑波記念病院) |
◯グループのみんなから一言
日本だけでなく、世界にもE-MATが少しずつ広がっています。チーム連携が促進し、離床の輪が広がるように一緒に盛り上げていきましょう!
一般市民グループ
〇一般市民グループに入るとこんなメリットがあります
地域包括ケアの医療で注目される住民主体の医療を後押しするような活動ができ、他施設の意見を融合して幅広い視野をもった活動ができます。
〇活動実績
2016年 | 医療従事者を対象とした聞き取り調査「入院時の不安や入院前に知りたいこと」実施 |
2017年 | リーフレット「離床のススメ」作成 |
2018年 | 入院患者を対象としたアンケート調査「入院による不安や入院前に知りたかったこと〜入院患者を対象とした入院時と退院時の変化〜」実施 |
2019年 | ・上記内容を離床学会にて発表 ・同年、年末の会誌に学術論文として掲載 ・一般市民に対する離床に関するテキスト作成 |
2020年 | ・「離床文化の定着に向けた取り組み〜市民を離床のスペシャリストに〜」を離床学会にて発表 ・クラウドファンディング ・通信教育スタート |
2021年 | ・離床インストラクターによる一般市民公開講座スタート |
2022年 |
・一般市民講座のスライド・講座開催マニュアルの整備 ・学術大会発表 「マンガでわかる! 退院指導でフレイル予防」 |
〇現在、今後の活動予定
医療の現状を啓発するパンフレットの作成と講座開催
資格認定を含めた一般向け通信講座の展開
〇班長の紹介
氏名:木下 正太(キノシタ ショウタ)
所属:高島市民病院
職種:理学療法士
理学療法業務の他にも地域ケア会議、地域の糖尿病重症化予防のための取組への参加。また一般市民、介護職員に講演を積極的に行っています。医療の知識をわかりやすく他職種・一般市民へ広げるため日々頑張っています。
一般市民グループ |
赤崎 照美(飯塚市立病院) 上谷 裕哉(九州記念病院) 唐澤 卓馬(伊那中央病院) 槶原 勇人(AOI国際病院) 小島 厳(川崎市立川崎病院) 丸山 英樹(よこすか浦賀病院) 本田 さくら(介護老人福祉施設「リハビリ南東北福島」) 古本 誠治(あまの訪問看護ステーション) |
◯グループのみんなから一言
「患者自ら離床する文化を築く」をモットーに活動しています。一般市民の皆様に医療をもっとわかりやすく広める活動に参加しませんかセラピストとして活躍が期待される予防分野に携わりたい、日本離床学会で学ぶ知識・技術を一般市民に伝えていきたい方、大募集中です。
看護グループ
◯ 看護グループに入ることで得られるメリット
急性期、慢性期、在宅と様々なフィールドで従事する仲間と情報共有をし、多方面から「看護と離床」について考えることができます。
◯活動実績
2017年 |
・日本離床学会 第7回学術大会発表 「EARLY MOBILIZATION JOURNAL vol.04患者さんの笑顔のために〜日々の看護ケアを離床につなげよう〜 ・症例報告 多職種連携における自立支援 ・生活場面での離床 患者さんの笑顔を目指して |
2018年 | ながら離床の定義 ホームページ掲載 |
2019年 | 日本離床学会 第9回学術大会発表 ・看護師が主体的に支援する離床 〜「ながら離床」の実践〜 ・人工呼吸器装着下での経口摂取に取り組んだ一症例 〜多職種と連携し家族と共に取り組んだ「ながら離床」〜 |
2021年 | ・日本離床学会 第11回学術大会発表「ながら離床を多職種コラボへつなげる5つの秘策」 |
2022年 | ・日本離床学会 第12回学術大会発表「看護師が主導するシームレスな離床のススメ」 ・アンケート調査「看護師が携わる離床の実態調査」 ・看護部会企画 在宅での急性期看護ケア |
◯現在の活動・今後の活動
アンケート調査「看護師が携わる離床の実態調査」の結果より、病期別・職種別についての解析を行い学術大会で発表していく
SNS企画 「ながら離床」の発信・募集
来年度リーフレット作成予定・情報発信
◯班長の紹介
氏名:三島 麻依(ミシマ マイ)
所属:牛久愛和総合病院
職種:看護師
看護グループ |
植野 倍枝(医誠会 城東中央病院) 大島 成司(南奈良総合医療センター) 大城 祐樹(東京曳舟病院) 小野 由希子(小田原市立病院) 木村 陸美(太平洋病院) 齋藤 裕子(小豆沢病院) 篠宮 美幸(アクアホーム藤枝岡部) 馬渕 千恵子(医仁会武田総合病院) |
◯グループのみんなから一言
ながら離床の起源は、離床したいけど、業務に追われてできないという、看護師の苦悩です。悩みや想いが看護ケアと結ばれて、ながら離床となります。仲間と離床を考える時間は、自分のモチベーション維持や向上にもつながります。
一緒に看護を楽しみませんか?
作業療法(OT)グループ
〇OTグループに入るとこんなメリットがあります
全国で活動している離床に取り組むOT部会員との意見交換、また知見や悩みを共有することができます。
〇活動実績
2019年 | 3月 「日本離床学会 OT専門部会」 発足 6月 「日本離床学会 全国研修会」 ”離床OTことはじめ” 発表 |
2020年 | ・日本離床学会 第10回学術大会発表「離床OT「ことはじめ」~作業療法士による介入の具体策~」 |
2021年 |
・離床作業ツール 企画・作成 ・日本離床学会 第11回学術大会発表「多職種アンケートから見た“急性期作業療法”の将来~段階的離床における作業療法の工夫あれこれ~」 |
2022年 |
・離床作業ツール 完成・発表 ・日本離床学会 第12回学術大会発表「OTが贈る! 「離床作業ツール」 |
〇現在・今後の活動内容
・離床作業ツールの啓発とさらなるバージョンアップ
・OT専門部会実行委員会設立、1回/月実行委員会開催による部会運営
・「急性期の離床におけるOT活動マニュアル」作成のための各種取り組み
・学会誌「早期離床」への寄稿
・2022年度「日本離床学会 全国研修会」でのOTブース設立、運営
・4文ツイート作成、HP上に部会サイトや分科会創設の検討 等
〇班長の紹介
氏名:濱崎 徹志
所属:広島市立広島市民病院
職種:作業療法士
「離床」という枠組みの中でのOTの在り方について、全国で離床に取り組む有志の部会員のメンバーと意見交換をしながら、指針を見出すよう活動を続けています。興味のある方は、ぜひお気軽にご参加下さい。
作業療法グループ |
佐藤 勇希(巨樹の会赤羽リハビリテーション病院) 新名 大介(徳島赤十字病院) 鈴木 一聡(狭山中央病院) 鈴木 萌(狭山中央病院) 田中 将司(札幌麻生脳神経外科病院) 友竹 絢美(徳島赤十字病院) 中山 佳人(横浜栄共済病院) 中村 昌孝(守谷慶友病院) 松本 祐輔(中間市立病院) 安岡 万理(高知医療センター) 山家 恭平(徳島県鳴門病院) 川名 龍太郎(国際医療福祉大学成田病院) 沢田 悠介(藤田医科大学 七栗記念病院) |
◯グループのみんなから一言
OT専門部会は全国で離床に取り組んでいる、または離床に興味のあるOTにより運営しています。肩肘張らずに敷居低く、気軽にいろいろな意見交流ができる場を目指しております。みんなで力を合わせて、「離床OT」を作り上げていきましょう!
長期離床グループ
〇長期離床グループに入るとこんなメリットがあります
急性期・回復期・生活期の間で、離床に関する情報共有を行うことを目指します。その情報共有システムを一緒に構築することができます。
2021年 |
・【永続的な離床を目指す長期離床!】アンケート調査実施 ・日本離床学会 第11回学術大会発表「早期じゃなくて、長期!? 一歩先ゆく未来型思考「長期離床」」 |
2022年 | ・日本離床学会 第12回学術大会発表「ツールを制する者は長期離床を制す!~サステナブルな離床のための評価・連携ツール~」 |
今後の活動:長期離床に関するアンケート調査の実施・急性期・回復期・生活期の全病期で使用できる情報共有ツールの開発
〇班長の紹介
氏名:吉田 竜一
所属:千葉西総合病院
職種:理学療法士
急性期・回復期・生活期それぞれで行われている離床が連携・連結することで、患者さんが絶え間なく離床していくことを目指します。これが「長期離床」です。「長期離床」で患者さんを救いたい!そんな同志を募集中です。
長期離床グループ |
川辺 大介(札幌北楡病院) 谷 崇史(石巻赤十字病院) |
◯グループのみんなから一言
急性期・回復期・生活期それぞれで「長期離床」がどれほど行われているのでしょうか。どのような方法で実践されているのでしょうか。アンケートで調査を行った結果から、今、求められている共有ツールを開発します。
整形外科グループ
2021年 | ・離床マニュアル 「人工膝関節置換手術(Total Knee Arthroplasty, TKA)離床プロトコル作成開始 |
2022年 | ・日本離床学会 第12回学術大会発表「整形外科分野での鎮痛剤の重複投与」 |
今後の活動:人工股関節全置換術・人工膝関節全置換術・脊椎圧迫骨折に対する椎体形成術などの整形外科術後に関する離床リスク管理マニュアルの作成
〇班長の紹介
氏名:石本 恭太
所属:小林記念病院
職種:理学療法士
氏名:田中 亮太
所属:海老名総合病院
職種:理学療法士
整形外科の術式は日々アップデートされています。そのため、あたらしい術式に対する離床プロトコルを作成するグループです。整形外科に興味がある方を募集しています。
整形外科グループ |
上谷 裕哉(九州記念病院) 堀内 寛之(高の原中央病院) |
◯グループのみんなから一言
離床やリハビリのプロトコルも術式に合わせてアップデートすることで、安全に早く社会復帰が可能となります。このグループでは、アップデートされる術式に対し、離床のプロトコルを随時改訂していきます。一緒に、整形外科術後に関する離床リスク管理マニュアルを作成していきましょう。
脳血管疾患グループ
脳血管疾患グループに入るとこんなメリットがあります
くも膜下出血の離床に日々取り組んでいるメンバーが多く在籍しており、意見交換や最新のトピックスなどを共有できます。今後に研究活動を控えており、研究に興味がある方は一緒に学ぶことができます。
2021年 | ・くも膜下出血の離床基準 作成開始 |
2022年 |
・日本離床学会 第12回学術大会発表「くも膜下出血患者の離床に活かすフィジカルアセスメント」 ・研究計画「急性期くも膜下出血を対象とした離床開始基準および離床中止基準を用いた離床安全性の検証:多施設共同、前向き観察研究」 |
現在・今後の活動
・くも膜下出血に関する離床基準の作成
・研究計画「急性期くも膜下出血を対象とした離床開始基準および離床中止基準を用いた離床安全性の検証:多施設共同、前向き観察研究」
〇班長の紹介
氏名:山田 航平
所属:成田赤十字病院
職種:理学療法士
私自身がくも膜下出血患者の離床に初めて携わり、その難しさに悩んでいたとき、毎週木曜日の相談会にて「くも膜下出血患者の離床をどうしているのか」と相談したことから、脳血管疾患グループは発足しました。エビデンスが十分に確立されていないくも膜下出血の早期離床を一緒に推し進めていきましょう。
脳血管疾患グループ |
及川 元史(新さっぽろ脳神経外科病院) 大前 博司(徳島大学病院) 唐澤 卓馬(伊那中央病院) 古賀 達也(筑波記念病院) 新名 大介(徳島赤十字病院) 高良 光(那覇市立病院) 田上 友希(徳島赤十字病院) 戸部 隆博(千葉脳神経外科病院) |
◯グループのみんなから一言
現在、くも膜下出血の離床基準を作成し、基準の安全性を検証する研究をスタートしようとしています。脳血管疾患の中でも重症度にばらつきが多く、離床基準の作成が難しいとされるくも膜下出血に対し、多施設間研究を行い、他にはないあたらしいくも膜下出血の離床基準です。研究に自信のない方でも構いません。脳血管障害・研究に興味のあるメンバーを募集しています。