日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【COVID-19患者の特徴】イタリア1591例の報告から見えるもの

COVID-19患者が多く収容されている、イタリアの病院から速報が届きました。

2/20から3/18までにICUに入室した72病院の1591例を分析したところ、年齢の中央値は63歳で、82%が男性(!)という結果が出ました。

さらに入室患者の88%は人工呼吸器が装着され、P/F比の中央値は160前後、PEEPは14cm H2Oということです。

感染が爆発的に拡大したイタリアのICUの結果ですので、人工呼吸器の装着数・酸素化の値は、そのまま日本に当てはめることはできませんが、重症化した患者がどの程度の呼吸パラメータを示すのか、大変参考になるデータです。

この数値からは、かなり厳しい呼吸障害と戦っている姿が想像され、肺保護の観点から腹臥位を導入すること、生存の可能性を考え、ICU-AWをはじめとするPICS予防に、離床・モビライゼーションを行うことは、大変重要と考えられます。

是非、一度原典をご覧ください。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2764365

この情報が、皆さんの診療に役立つことを、願っております。