人工呼吸器装着患者の離床に関するクイズ
人工呼吸器装着患者の離床を安全に進めるためには、気管チューブの位置を正確に把握し、適切に管理することが重要です。特に離床前後や介入中には、患者の体位変化がチューブの位置に影響を及ぼす可能性があるため、正しい知識と対応が求められます。以下の問題に挑戦して、気管チューブ管理のポイントを確認してみましょう。
Q. 離床前離床中の人工呼吸器装着患者で気管チューブの位置に関する次の記述について、正しいものはどれか?
選択肢:
- 気管チューブの適切な先端位置は、気管分岐部から10cm上方が基準となる
- 頭部を伸展させると気管チューブは深くなり、屈曲させると浅くなる
- 男性の気管チューブの門歯・口角での固定位置は、一般的に22〜24cmである
- 気管チューブを口角で固定している場合、チューブと反対側に頸部を回旋させるとチューブは浅くなる
正解 3.
1:気管チューブの適切な先端位置は、気管分岐部から2〜5cm上方、または肺尖と気管分岐部の中央部が基準です。
2:頭部を伸展させると気管チューブは浅くなり、屈曲すると深まります。
4:気管チューブを口角で固定している場合、チューブ側に頸部を回旋させると浅くなります。また、チューブと逆側に頸部を回旋させると、浅くなる場合も、深くなる場合もあります。