日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【活動レベルの共有が重要!使いやすい評価スケール】

離床レベルの共有は、多職種連携の基本であり、そのためには共通のスケールで評価することが重要です。

有名な離床スケールの一つである、ジョンズホプキンス-ハイレベルモビリティスケール(JH-HLM)は、8段階でベッド上から立位・歩行までの離床レベルを、数値がすることができ、医師・看護師・リハビリスタッフなど、誰でも簡単に評価できるのが特徴です(画像)。

そのようなJH-HLMに関する、興味深い報告がアメリカから届きました。

この研究では、JH-HLMの信頼性・妥当性を調査しています。

その結果、JH-HLMは誰が評価をしてもほぼ同様のスコアになり、他の活動スケールやADLスコアとの相関が高く、信頼性・妥当性とも十分であることがわかりました。

下記原典では、外科系ICU、神経系ICUにおける、それぞれのJH-HLMを用いた際の特徴も紹介されており、とても参考になります。

是非、ご覧ください。

Stephanie Hiser et al. Inter-rater reliability of the Johns Hopkins Highest Level of Mobility Scale (JH-HLM) in the intensive care unit. Braz J Phys Ther. May-Jun 2021;25(3):352-355.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8134787/

また、日本離床学会では現在、JH-HLMの日本語版を翻訳中です。近日公開予定ですので、楽しみにお待ちください。

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。