日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【早期離床は不安を増やす?減らす?】GAD-7によるアセスメント

早期離床の様々な効果が報告されていますが、患者さんの不安など精神機能への効果はどのくらいあるのでしょうか。そのような疑問に参考となる報告が届きました。

この研究では、人工呼吸器装着患者に対して、通常のケアと1日に10セッション以上のより積極的に離床を行った場合を比較し、患者さんの不安やADLに与える影響を調査しています。

その結果、より積極的に離床した方が、不安を減らし、ADLも著明に改善したのです。身体機能だけではなく、精神機能の改善も意識して、頻繁な介入による声掛けも大切だと感じる研究です。

下記原典では、ADLや不安スケールの結果や、離床の詳細なプロトコルをみることができ参考になります。

是非、ご覧ください。

Bijoy Das et al. Effect of Graded Early Mobilization on Psychomotor Status and Length of Intensive Care Unit Stay in Mechanically Ventilated Patients. Indian J Crit Care Med. 2021 Apr; 25(4): 416–420.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8138646/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。