日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【脳出血・80歳以上は注意!?】脳卒中超早期離床の有害事象

脳卒中患者さんの早期離床の安全性に関しては、未だ議論が絶えません。

そのような中、オーストラリアのBernhardtらの研究グループによる、脳卒中患者の24時間以内の超早期離床スタディ(AVERT)の新たな報告がありました。

24時間以内に超早期離床をした脳卒中の患者さんの中で、死亡例の特徴を調査したところ、脳出血で80歳以上では死亡率が有意に高いことがわかったのです。

オーストラリアの報告なので、そのまま日本人に当てはまるかは検討する必要がありますが、病型や年齢も考慮して離床のタイミングを考える必要性について考えさせられる研究です。

下記原典では、有害事象の詳細な内容やリスク要因についてもみることができ、とても参考になります。

是非、ご覧ください。

Julie Bernhardt et al. Fatal and Nonfatal Events Within 14 days After Early, Intensive Mobilization Poststroke. Neurology. 2021 Feb 23; 96(8): e1156–e1166.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8055346/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。