日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【カットオフ値は16点】急性期から直接自宅退院は可能?

急性期病院の在院日数短縮化が求められていますが、入院早期の患者さんについて、自宅に退院ができるか否か判断に悩むことがあると思います。

そのような悩みに対して、日本から参考になる報告がありました。

この研究では、ICUの重症患者の活動レベルをアセスメントする、functional status score for the ICU(FSS-ICU)が、急性期病院から直接自宅退院が可能か否かの予測に有用かを調査しています。

その結果、FSS-ICUは、急性期病院から直接自宅退院が可能か否かの予測に有用であり、そのカットオフ値は16点であったということです。

下記原典では、対象となった患者さんの離床や合併症のデータをみることができ、とても参考になります。

是非、ご覧ください。

相川駿 他. ICUの重症患者における急性期病院から直接自宅退院が可能か否かを予測するfunctional status score for the ICU(FSS-ICU)のカットオフ値の検討. 日集中医誌 2021;28:99-104.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/28/2/28_28_99/_pdf/-char/ja

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。