
人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします!
このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。
中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。
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みなさんこんにちは。筋萎縮ゼロプロジェクトの中西です。
今回は「早期離床ではなく長期離床の時代?」という内容を紹介します。ICUでは口をすっぱくして「早期離床」、「早期離床」とききますが、そもそも1、2日でICUを退室する方もけっこう多いですよね。3日にはすっかり元気になっていたり。
一方で、ICUに何週間も何ヶ月も入室するような方もいて、ICUを退室する頃にはすっかり筋萎縮も進行して、ADLが低下していることも多く経験します。そんな長期ICU入室する患者さんに、離床・リハビリは十分に提供できているでしょうか。
今回紹介するのは、日本のYanagita先生達による前向き観察研究で、22箇所の日本のICU施設で実施され423人の患者が対象になりました。長期間ICUに入室する重症患者の方が、離床・リハビリ介入や進行は遅かったものの、離床・リハビリによるADL改善効果が十分に認められたようです。重症な患者さんで長期ICUに入室するような方は。離床・リハビリに要するマンパワーなど大変ですよね。そういった方に、どのように対応していくか考えていく必要性を示してくれた研究でした。
「早期離床」から「長期離床」の時代になったのでしょうか。以前、私もICUで長期離床も考慮した方が良い、ということを症例報告したら、そんなのICUですることでないと、どこの雑誌の受け入れてくれなかった記憶があります(泣)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050585658874673280/
ICUで長期予後まで考えて、しっかりとリハビリしていく時代になったんですね。長期間の離床・リハビリは大変ですが、1日1日頑張りましょう!
Impact of ICU Length of Stay and Illness Severity on Rehabilitation Progress and Functional Recovery: A Secondary Analysis of the Japanese Rehabilitation and Risk Factors on the Post-Intensive Care Syndrome (J-RELIFE) Prospective Registry
https://journals.lww.com/ccejournal/fulltext/2025/10000/impact_of_icu_length_of_stay_and_illness_severity.16.aspx



