
モニター上で心室性期外収縮(PVC)が目立つと、離床や運動負荷を進めてよいか迷う場面があります。ただ、心疾患が明らかでない人のPVCは本当に危険なのでしょうか。そんな疑問に答える報告が届きました。
この研究では、PVCで評価を受けた患者さんのうち、心エコーと運動負荷試験で異常がなく、心疾患が否定された人を抽出し、一般住民の対照群と比べて、死亡や心血管イベントが増えるかを調べています。その結果、820人のPVC群は、対照群3,264人と比べて死亡率が高くならないことが示されました。また心血管イベントについては、見かけ上はPVC群で発生率が高い傾向が出たものの、併存疾患や内服などを加味すると有意な差とは言い切れない結果でした。
さらに、PVCの回数で層別化しても、死亡率の差はみられませんでした。ポイントは、「PVCがあるか」よりも、“心疾患をきちんと除外できているか”。心エコーや運動負荷試験などで異常がないと確認できた人は、少なくとも本研究では一般集団と同等の予後でした。
下記原典では、死亡だけでなく心血管イベントの解析が整理されていて、臨床の判断材料として参考になります。是非、ご覧ください。
Scorza R, Jonsson M, Friberg L, et al. Prognostic implication of premature ventricular contractions in patients without structural heart disease. Europace. 2023;25(2):517–525. doi:10.1093/europace/euac184. PMCID: PMC9935042. PMID: 36261245.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9935042/
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