日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【協調運動で神経が変化する!】脳卒中後運動失調に関するエビデンス

脳卒中後の運動失調では、バランス低下やふらつき歩行が長く残り、ADLの自立が困難となる場合があります。ところが、失調そのものに的を絞ったリハビリのエビデンスはまだ十分とはいえません。そんな、運動失調に対するアプローチの効果を検討した、興味深い報告が届きました。

この研究では、脳卒中による運動失調を呈した患者さんを対象に、4週間の集中的リハビリと8週間の自主トレの前後でfMRIを実施しています。その結果、足タッピングと継ぎ足歩行のイメージ課題を用いて脳活動を評価したところ、3か月のリハビリを通じて一次運動野と小脳の活動が増加し、より複雑なバランス課題では、頭頂連合野などの高次連合野の賦活も強くなることが分かりました。反復回数を増やした協調運動やバランス課題を組み込むことが、単に機能を改善させるだけでなく、脳の活動パターンを「学習しやすい状態」に整える可能性があると感じる研究です。

下記原典では、足タッピングや継ぎ足歩行イメージ課題の具体的なfMRIプロトコルに加え、小脳・一次運動野などの賦活パターンが示されていて参考になります。是非、ご覧ください。

Patricia Meier et al. Treatment-Associated Neuroplastic Changes in People with Stroke-Associated Ataxia. Neurol Int. 2025 May 29;17(6):84.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12196493/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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