人工膝関節全置換術（TKA）の離床やアプローチでは、侵襲方法を意識することが重要です。そんなTKAの術式による、術後の回復の違いを比較した、興味深い報告が届きました。
この研究では、TKAを受けた約5000例のデータを分析し、TKAの侵襲方法の違いにより、膝関節の可動域や機能予後の影響を調査しています。その結果、短期的な膝関節の機能に差はなかったものの、内側広筋を温存するsubvastusアプローチでは、約10度も関節可動域の回復が良好だったということです。subvastusアプローチ以外の方法で行ったTKA術後のリハビリテーションでは、特に内側広筋の強化を意識したエクササイズを実施しないとダメだと感じる研究です。
下記原点では、術式別の関節可動域や膝関節機能の数値をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Pierre-Alban Bouché et al.Comparative Efficacy of the Different Surgical Approaches in Total Knee Arthroplasty. J Arthroplasty. 2021 Mar;36(3):1187-1194.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33109416/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
【膝関節疾患に対するアプローチのそれダメ！をマスターしたい方は】
8月23日(土) 10:00〜16:00 ※2週間見逃し受講期間有り
そのやり方はもう非常識！？ 運動器リハビリの「それダメ！」完全脱出コース 膝関節編
講師：瀧田 勇二 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r308-2025#/
[シリーズでも受講できます]
8月23日(土)よりスタート ※2週間見逃し受講期間有り
【新刊書籍キャンペーン】そのやり方はもう非常識！？ 運動器リハビリの「それダメ！」完全脱出コース 4回コース
https://www.rishou.org/seminar/theory/x145-2-2025-book#/
皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
[整形外科リハビリテーションを書籍で学びたい方は]
的確な病態評価から繰り出すアプローチの神髄
実際の臨床現場から出た！整形外科領域の離床・リハビリテーションQ&A
https://www.rishou.org/publication/orthopedic_book#/