
手術の全身麻酔は無気肺発生のリスクとなるため、術後の無気肺予防は重要です。そんな周術期の無気肺予防に、超早期離床の効果を検討した興味深い報告が届きました。
Pasteneらは、胸部外科術後患者さんに対して、術後1時間に離床を開始する、超早期離床を行った効果を調査しています。その結果、超早期離床を行うと、術翌日から離床するのに比べ、無気肺・肺炎の発生が4分の1以下に抑制できたということです。術後の肺合併症予防には、手術直後から離床や体位管理など、肺を守る介入をすることが重要だと感じる研究です。
下記原典では、周術期管理の詳細と超早期離床の介入プロトコルをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Bruno Pastene et al. Ultra-early initiation of postoperative rehabilitation in the post-anaesthesia care unit after major thoracic surgery. BJS Open. 2022 May 2;6(3):zrac063.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9127337/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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