
人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします!
このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。
中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。
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みなさんこんにちは。筋萎縮ゼロプロジェクトの中西です。
今回は「スマートウォッチで離床が進む?」という内容を紹介します。皆さんはスマートウォッチって使ってますか?私は使っていません。だって、そもそも腕時計なくても生活困らないし、充電したりするにも面倒って思っちゃいます。でも使ってる人からは、めっちゃ良いって勧められるのはなんででしょうか…
実は今、このスマートウォッチのようなウェアラブルデバイスが、フレイル予防に有効であるという報告が注目を集めています。今回紹介するレビュー論文では、2024年までに報告された、ウェアラブルデバイスに関する研究が31個まとめられました。
スマートウォッチは心拍数、歩数、睡眠時間などを評価できるのはもちろんですが、身体の動きや歩行速度も評価できます。そのためTUG(Time Up and Go)テストにも使用できます。心拍数の変化などで自立神経を評価でき、歩行スピードでフレイル、プレフレイルなどを評価でき、歩き方から認知機能まで評価できるようです。家にいてもスマートウォッチのデータを送ったら、データベースと比較してフレイルのリスクなども教えてくれるようです。
すごいですね。体組成計のように使えるものもあるみたいですね。ICUでもスマートウォッチをつけていろんなものがモニタリングできれば、コードだらけにならないし、体位変換、寝返りのスムーズさ、端坐位の動きなどでいろいろ評価できたら面白いですね。ウェアラブルデバイスでICU-AWやせん妄予防の研究も今後でてくるのでしょうか。
どなたかスマートウォッチの愛用者に日本からの報告期待してますねー。私はスマートウォッチ持っていませんので(笑)。
A review of utility of wearable sensor technologies for older person frailty assessment
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0531556524003140?via%3Dihub