
人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします!
このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。
中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。
*********************************
みなさんこんにちは。筋萎縮ゼロプロジェクトの中西です。
今回は「理学療法士がモチベーションをあげる!」という内容を紹介します。運動ってなかなか続かないですよね。最近朝起きたらまだまだ寒いですし、一歩も家から出たくないです(笑)リハビリもそれに近いかもしれません。病気などでしんどい時に、なかなか離床しようって患者さんもモチベーションが上がらないことも多いと思います。
そんな時にどうするべきかのヒントが、今回の論文です。オーストラリアのWintleさんは、理学療法士による動機づけが患者さんの離床・リハビリの活動を向上させるか調べました。具体的には、理学療法士による離床・リハビリを実施するだけでなく、リハビリの必要性の説明や、モチベーションを上げること介入が、どのような効果があるかメタアナリシスを実施しました。その結果10件の研究が対象となり、理学療法士によるモチベーションアップは、特にリハビリにやる気のない患者さんでの活動性アップに有効であったようです。
そもそも、こういった研究が10件もあるということは、世界中で理学療法士は同じような悩みを抱えているんですね。ただただ離床・リハビリをするだけではなく、モチベーションをアップさせて頑張っていくしかないですね。喝ではなく、活をいれて気合の入った離床・リハビリをよろしくお願いします!
Physical therapist-delivered motivational interviewing and health-related behaviour change: A systematic review and meta-analysis
https://www.rbf-bjpt.org.br/en-physical-therapist-delivered-motivational-interviewing-health-related-articulo-S141335552400577X