
大腿骨頸部骨折術後は、早期離床を進める必要があるといわれますが、スタッフが足りなくて追いつかない…そんな悩みはありませんか?そんな悩みのヒントとなる、「介護福祉士」や「看護助手」など医療補助者が、離床を行った効果をみた、興味深い報告が届きました。
この研究では、大腿骨骨折術後患者さんに対して、教育トレーニングを受けた医療補助者が離床を行うことで、離床が早く進むようになるのか調査しています。その結果、手術翌日までに離床できる患者さんの割合が、平均60%から79%に向上しました。また、理学療法士が介入する前に、医療補助者によって患者さんの離床が行われる割合も、増加し、死亡率が10.1%から7%に減少したということです。多職種で協同して早期に患者さんを離床することで、二次的な合併症予防につながる可能性があると感じる研究です。
下記の原典では、具体的な教育プログラムや転倒リスクアセスメントなどを見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Rene Gray et al.Orthopaedic Out of Bed Project (OOBP): improving early mobilisation following femoral fracture using a therapy-led education programme.BMJ Open Qual. 2023; 12(Suppl 2): e002301.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10565298/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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