日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【どんな方法が有用?】遂行機能障害に対するアプローチ戦略

高次脳機能障害の中でも難しい病態の遂行機能障害ですが、どのようにアプローチをすればいいのでしょうか。そんな遂行機能障害に対するアプローチについて、興味深い報告が届きました。

遂行機能障害のある患者さんに対して、目標管理トレーニングとマインドフルネスを組み合わせたアプローチの効果を調査しています。目標管理トレーニングとマインドフルネスを組み合わせたアプローチとは、生活動作の行動に対して、目標の管理と優先順位をつけて、セルフモニタリング演習や、認知トレーニング、タスク分配などを行うものです。目標管理トレーニングとマインドフルネスを組み合わせたアプローチを、5週間実施した結果、遂行機能が大幅に改善したということです。遂行機能障害に対するアプローチは、臨床で悩むことが多いと思いますが、目標管理トレーニングやマインドフルネスという方法が実施できると有用だと感じる研究です。

下記原点では、目標管理トレーニングとマインドフルネスの具体的な行い方とみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Ariane Giguère-Rancourt et al. Goal management training and psychoeducation / mindfulness for treatment of executive dysfunction in Parkinson’s disease. PLoS One. 2022 Feb 18;17(2):e0263108.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8856541/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[遂行機能障害に対するアプローチを学びたい方は]
3月12日(水) 19:00~21:00 ※2週間見逃し受講期間有り
ガチで学びたい人のための高次脳機能障害の評価・アプローチ 遂行機能障害編
講師:中村 昌孝 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r258-2025#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。

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脳卒中急性期における看護ケアとリハビリテーション完全ガイド
https://www.rishou.org/publication/stroke#/