日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【搭乗時間待ちが長いと身体機能が悪化?】Dr中西の離床面白エビデンス

人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします!
このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。
中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。

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みなさんこんにちは。筋萎縮ゼロプロジェクトの中西です。

今回は「搭乗時間待ちが長いと身体機能が悪化?」という内容を紹介します。飛行機の搭乗時間まで皆さん何をして過ごしますか?自分はもっぱらNetflixか仕事です(笑)

今回は面白いタイトルの論文を見つけました。
Emergency Department Boarding Time Is Associated with Functional Decline in Older Adults Six Months Post Discharge

Boarding Timeというので飛行機の搭乗待ち時間かと思ったら、救急外来から入院するまでの時間が、長期的身体機能悪化(PICS)と関係しているという内容です。救急×PICSということで、自分みたいな救急集中治療医にはドンピシャな研究です。

カナダのデクエットさんは、救急外来の入院決定から入院までの時間と、長期的な身体機能悪化の関係を単施設で後方視的に解析しました。身体機能はBarthel Index、バランス能力、可動性、Clinical Frailty Scaleで評価されました。その結果、やはり救急外来から入院までの時間が長いと、長期的な身体機能が悪化しているようです。

しかし、よくよく論文をみていると、救急外来での入院決定から入院まで24時間以上かかっている患者さんが、身体機能悪化の原因となっているようですね。

24時間!!日本では考えられないですね。日本だと長くても2時間くらいでしょうか。日本でのデータを解析してどのような結果になるかみてみたいですね。

やっぱり搭乗待ち時間は少ない方がいいですね。いつか搭乗時間待ち時間を高級ラウンジで過ごしたいものです(笑)

Emergency Department Boarding Time Is Associated with Functional Decline in Older Adults Six Months Post Discharge
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39290172/

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