呼吸の悪い患者さんでも、離床と身体活動が重要といわれますが、呼吸管理と離床の併用効果を検討した、興味深い報告が届きました。
この研究は、呼吸不全患者さんに対して、通常の離床・呼吸リハビリに加えて、非侵襲的陽圧換気療法（NPPV）を併用した効果を調査しています。その結果、NPPVを併用することで、６分間歩行テスト、離床時の息切れ、血液データの値について改善効果があったということです。呼吸不全患者さんの離床・リハビリでは、呼吸のサポートを十分行うことで、介入の強度を上げて、効果につなげることができると感じる研究です。
下記の原典では、換気補助の有無による呼吸パラメータや身体活動の違いをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Basma Elsaeed Saad Elmorshidy et al. Effect of pulmonary rehabilitation programme including either O2 inhalation or noninvasive ventilation in patients with chronic obstructive pulmonary disease. 2023 Jan 20:59:45-51.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9854385/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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