脳出血急性期の降圧治療は再発や血腫増大のために重要といわれますが、至適血圧については議論が続いています。そんな脳出血急性期の血圧管理を含む、ケアバンドルの効果を調査した、興味深い報告が届きました。
この研究では、脳出血急性期の患者さんに対して、収縮期血圧 140 mmHg未満、厳格な血糖コントロール、37.5℃未満の体温管理の3つのケアバンドルが、機能予後に与える影響を調査しています。その結果、3つのケアバンドルを実施することで、modified Rankin Scaleによる機能予後が有意に改善したということです。脳出血急性期の離床のリスク管理では、血圧管理だけではなく、血糖や体温管理も併せて行う重要性を感じる研究です。
下記原点では、ケアバンドルによる機能予後への影響について、詳しいデータをみることができ参考になります。是非、ご覧ください。
Lu Ma et al. The third Intensive Care Bundle with Blood Pressure Reduction in Acute Cerebral Haemorrhage Trial. Lancet. 2023 Jul 1;402(10395):27-40.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10401723/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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