人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします!
このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。
中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。
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みなさんこんにちは。筋萎縮ゼロプロジェクトの中西です。
今回は「歩くと元気!?」という内容を紹介します。「あっるこ~、あっるこ~、私は元気~」皆さん歩いていますかー?歩かなくても車やキックボードなど最近は便利ですよね。しか~し、本当にそれでいいのでしょうか。
一般的には健康を維持するためには、一日あたり1万歩程度必要ともいわれています。最近ではスマートフォンで、一日に何歩歩いたかすぐ分かりますね。しかし、この歩くことはどれくらい健康に意義があるのでしょうか。ボストンのHamayaさんは健康におけるこの歩数の重要性を調べました。
対象となったのは60歳以上の女性です。14399人の女性が対象になり、過去の無作為化比較試験でのデータを再解析して、約9年間の死亡率や心血管疾患の発症などを調査したようです。もちろん交絡因子についても統計処理されてます。
中等度から強度の運動は中央値で1週間に62分実施されており、1日に5183歩、歩行していたようです。まずは中等度から強度の運動時間と歩数の両方が死亡率低下、つまり長生きと関係していたようです。また心血管疾患の発症予測に関しても、この2つは同じように重要であったようです。つまり、ある程度の強度の運動も歩くことも両方とも健康に重要ということですね。
ちなみにアメリカのガイドラインでは、中等度から強度の運動を、1週間に150分は行うように推奨されているようです。日本では、厚生労働省が健康のためには「1日1万歩」といっていますが、今回の研究は何歩必要とまでは分かりませんが、歩行の重要性を科学的に証明したものですね。
「あっるこ~、あっるこ~、私は元気~」ってどっかから聞こえてきますね。トトロの見過ぎですね(笑)
Time- vs Step-Based Physical Activity Metrics for Health
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2818632?casa_token=mNjxt4NrmLYAAAAA:QdZlMMv7MnZJ6XWfvWU3Th9c_U8vB4Z8nTnpu3qPfeLRc1-MFDRuDIrBzEtc74fzl7VpIMqUesQ