当会では段階的離床が重要とお伝えしていますが、どのような患者さんに有効なのか、他の介入と比較して有効なのかは、はっきり分かっていません。そんな段階的離床に関する興味深い報告が届きました。
この研究では、24文献、2567例の急性期患者さんを対象に、段階的離床、従来のリハビリテーション、神経筋電気刺激(NEMS)など、様々なリハビリテーション介入の方法や頻度を比較し、人工呼吸器の離脱にどう影響するかを調査しています。
その結果、少しずつ活動を増やしていく「段階的な離床」が、人工呼吸器期間を大きく短縮するのに、最も効果的な介入だったということです。頻度に関しては、1日1セッション週3回以上の介入が、人工呼吸器使用期間を減少させる効果を認めています。人工呼吸器を必要とする急性期の患者さんでは、ベッド上の介入よりも、なるべき段階的離床を優先して進める重要性を感じる研究です。
下記の原典では、人工呼吸器からの離脱率を上げるために必要な、離床の介入頻度や方法などを見ることができ参考になります。是非、ご覧ください。
Ruo-Yan Wu et al.Effects of different types and frequencies of early rehabilitation on ventilator weaning among patients in intensive care units: A systematic review and meta-analysis.PLoS One. 2023; 18(4): e0284923.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10124886/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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