変形性膝関節症(膝OA)を抱える患者さんは、関節の変形に伴う関節可動域制限が問題となりますが、膝OAの関節可動域改善に関する、興味深い報告が届きました。
この研究は、膝OAの患者さんを対象に、筋や筋膜を組織に沿って縦方向にストロークする、能動的軟部組織モビライゼーション手技の効果について調査しています。その結果、膝OAの患者さんに対する能動的軟部組織モビライゼーション手技が、関節可動域、痛み、および移動能力の改善に有効であったということです。通常の関節可動域エクササイズで改善しない場合には、能動的軟部組織モビライゼーションが実践できると臨床で役に立つと感じる研究です。
下記の原典では、能動的軟部組織モビライゼーションによる関節可動域の変化を見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Khadija Nafees et al.Dynamic soft tissue mobilization versus proprioceptive neuromuscular facilitation in reducing hamstring muscle tightness in patients with knee osteoarthritis: a randomized control trial.BMC Musculoskelet Disord. 2023; 24: 447.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10236696/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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