日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【離床を諦めてはいけない】骨転移に関するエビデンス

がん患者さんに骨転移が生じると、病的骨折が怖くて離床が進められないことがあると思います。そんな骨転移が生じたときの離床・リハビリについて、興味深い報告が届きました。

この研究では、がんで骨転移がある患者さんに対して、離床やADL練習などのリハビリを行った効果について調査しています。その結果、骨転移の患者さんにリハビリを行うことで、ADLのスコアが有意に改善し、特に骨盤転移の患者さんでは、改善が顕著だったということです。骨転移があっても、リスク管理や痛みのコントロールをして離床を進めることで、動作への恐怖心を軽減して、ADL改善につながると感じる研究です。

下記原典では、リハビリの進め方や先行鎮痛のプロトコルをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Maki Itokazu et al. Effectiveness of Rehabilitation for Cancer Patients with Bone Metastasis. Prog Rehabil Med. 2022 May 18:7:20220027.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9113922/

3月19日(火) 19:00~21:00 ※2週間見逃し受講期間有り
離床・リハビリテーションにおける 臨床リスク管理 がん患者の離床とリスク管理
【講師】櫻木 聡 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r225-2024#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。