気道のクリアランスに欠かせない気管吸引ですが、手技がうまい人とそうでない人の分かれ目は何でしょうか。気管吸引のうまい人とそうでない人を調査した、興味深い報告が届きました。
この研究では、モーションキャプチャーを使用して、熟練者と非熟練者の気管吸引中の動作分析を行い、その違いを調査しています。その結果、熟練者は手関節の垂直方向の動きと、親指の回転が大きく、喀痰の吸引量が有意に多かったということです。具体的にどのような動きが重要かがわかると、実際の臨床での手技に活かすことができそうだと感じる研究です。
下記の原典では、モーションキャプチャーの詳しいデータを見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Noriyo Colley.et al. Effective Catheter Manoeuvre for the Removal of Phlegm by Suctioning. J Med Biol Eng. 2020;40(3):340-347.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7223703/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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