高齢者の転倒は骨折の原因となり、ADL低下につながるため予防が重要です。そんな高齢者の転倒に対する運動の効果について、興味深い報告が届きました。
この研究では、転倒予防に対する運動の効果に関する10の論文を分析して、効果的な運動の内容・頻度・期間を調査していています。その結果、運動の内容としてはバランス練習のほか、レジスタンストレーニングや、太極拳、プラティスなどで、頻度は週5回以上、期間は32週以上の運動の継続が、転倒リスク軽減に効果的だったと報告しています。
転倒予防だからバランス練習ととらわれず、その人が取り組みやすい運動で、継続して行うことが重要だと感じる研究です。下記の原点では、運動の種類別の転倒リスク軽減効果の違いを見ることができ、参考になります。
是非、ご覧ください。
Christopher M Wilson et al.Effect of Robotic Delivery of Physical Activity and Fall Prevention Exercise in Older Adults: A Pilot Cohort Study.Cureus. 2023 Aug; 15(8): e44264.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10527679/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
12月16日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
バイオメカニクスを活かした理学療法の神髄~動作分析を最大限に用いたリハビリテーションの具体策~転倒予防編
【講師】石井 慎一郎 先生
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皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
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