日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【4日以内の端座位がポイント】離床と栄養に関する最新エビデンス

急性期の患者さんに起こる筋力低下であるICU-AWは、対策として離床と栄養が必要と言われますが、どのくらい行うと有効なのかは明らかになっていません。そんなICU-AWの発生と、離床・栄養について興味深い報告が届きました。

この研究では、急性期で離床・栄養療法を受けた患者さん約200例について、ICU-AWの発生に関連する要因を調査しています。その結果、端座位以上の離床を平均4日までに行うことと、カロリー・タンパク質を積極的に投与することが、ICU-AW発生減少と関連していたということです。急性期の患者さんの回復を促すには、離床と栄養投与をなるべく積極的に行う必要があると感じる研究です。

下記の原典では、離床プロトコルと、具体的なカロリー量・タンパク量のデータを見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Shinichi Watanabe et al. Association Between Intensive Care Unit-Acquired Weakness and Early Nutrition and Rehabilitation Intensity in Mechanically Ventilated Patients. Cureus
. 2023 Apr 11;15(4):e37417.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10174679/

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