日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【多職種で離床を促進】大腿骨頸部骨折に関する最新エビデンス

大腿骨頸部骨折術後は、早期離床を進める必要があるといわれますが、スタッフが足りなくて追いつかない…そんな悩みはありませんか?そんな悩みのヒントとなる、「介護福祉士」や「看護助手」など医療補助者が、離床を行った効果をみた、興味深い報告が届きました。

この研究では、大腿骨骨折術後患者さんの離床を、教育トレーニングを受けた医療補助者が行った効果を調査しています。その結果、手術翌日までに離床できる患者さんの割合が、平均60%から79%に向上しました。また、理学療法士が介入する前に、医療補助者によって患者さんの離床が行われる割合も、増加し、30日の死亡率が10.1%から7%に減少したということです。多職種で協同して早期に患者さんを離床することで、二次的な合併症予防につながる可能性があると感じる研究です。

下記の原典では、具体的な教育プログラムや転倒リスクアセスメントなどを見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Rene Gray et al.Orthopaedic Out of Bed Project (OOBP): improving early mobilisation following femoral fracture using a therapy-led education programme.BMJ Open Qual. 2023; 12(Suppl 2): e002301.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10565298/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[大腿骨頸部骨折のリハビリについて学びたい方は]
11月19日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
バイオメカニクスを活かした理学療法の神髄~動作分析を最大限に用いたリハビリテーションの具体策~大腿骨頸部骨折編
【講師】石井 慎一郎 先生
https://www.rishou.org/seminar/jitsugi/j26-2023#/

〇バイオメカニクスを活かした理学療法の神髄
~動作分析を最大限に用いたリハビリテーションの具体策~全2回
※2回まとめて申込みで2000円クーポンプレゼント
https://www.rishou.org/seminar/jitsugi/x78-2023#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。