日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【重要な感覚の回復】肩関節のリハビリに関する最新エビデンス

腱板損傷後は痛みや筋力低下に加えて、感覚障害が問題となることがあります。そんな腱板損傷後の関節位置覚に対するアプローチについて、興味深い報告がルーマニアより届きました。

この研究では、腱板損傷後の患者さんに対して、可動域練習や筋力トレーニングに加えて、振動療法や体性感覚刺激など、固有感覚トレーニングを加えた効果を調査しています。その結果、固有感覚トレーニングを加えることで、通常のリハビリのみを比べて、有意に関節位置覚・痛み・上肢のパフォーマンスが改善したということです。腱板損傷後には、肩関節の感覚障害の評価・アプローチが重要だと感じる研究です。

下記の原典では、固有感覚トレーニングの具体的な方法を写真で見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Alexandra Camelia Gliga et al. Effects of a Novel Proprioceptive Rehabilitation Device on Shoulder Joint Position Sense, Pain and Function Medicina (Kaunas). 2022 Sep 9;58(9):1248.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9505091/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

10月28日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
機能障害の「核心」を見抜く 百戦錬磨の臨床眼と治療戦略 肩関節 アプローチ編
【講師】瀧田 勇二 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r191-2023#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。