当会が呼吸介助手技の適応として勧めている、「呼気流速を上げて、中枢気道付近にある喀痰をより中枢側に移動する」とありますが、今回は、この適応を支持する研究を紹介します。
この研究は、人工呼吸器装着患者さんに対して、呼気のタイミングに合わせて、素早い呼吸介助を加えた効果を調査しています。その結果、呼吸介助を加えることで、大幅に呼吸流速を上げることができ、喀痰の移動に有用である可能性があるとしています。ハッフィングや咳嗽に合わせた、すばやい呼吸介助は、喀痰の移動を促すのに有用な手技である可能性あると感じる研究です。
下記原典では、呼吸介助手技の詳細と人工呼吸器の設定を見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Ana Carolina Otoni Oliveira et al. Effects of manual chest compression on expiratory flow bias during the positive end-expiratory pressure-zero end-expiratory pressure maneuver in patients on mechanical ventilation. J Bras Pneumol. 2019 Mar 11;45(3):e20180058.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6715031/
10月22日(日) 10:00〜16:00
実技プレミアムコース 呼吸介助手技集中講座
【講師】飯田 祥 先生 黒田 智也 先生
【東京講演】日本離床学会事務局
https://www.rishou.org/seminar/practice/j-12-2020-tokyo#/
皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
Tweet