人工呼吸器関連性肺炎（VAP）は、発生すると死亡率が高く、予防が重要な合併症です。そんなVAP予防に関する対策について、興味深い報告が届きました。
この研究では、人工呼吸器装着患者さんを対象に、通常の口腔衛生に加えて、歯磨きと口腔保湿剤などの口腔ケアを実施した効果を調査しています。その結果、口腔ケアを受けた患者さんのVAP発生率は、口腔衛生だけの患者さんよりも、約20％も減少（半減）したというので驚きです。特別なケアでなくても、手間を惜しまずに口腔ケアをしっかり行うことが、合併症対策に有用だと感じる研究です。
下記の原典では、口腔ケアの具体的な実施方法を見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Pallika Singh et al.Efficacy of Oral Care Protocols in the Prevention of Ventilator-Associated Pneumonia in Mechanically Ventilated Patients.Cureus. 2022 Apr; 14(4): e23750.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9064705/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
[攻めの機能的口腔ケアについて学びたい方は]
9月30日(土) 10:00～16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
リハビリの要素を取り入れた機能的口腔ケアと嚥下アプローチの実際
機能的口腔ケア編
【講師】源間 隆雄 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r114-2023#/
[人工呼吸器の基礎と離床について学びたい方は]
10月18日(水) 19:00～21:00 ※2週間見逃し受講期間有り
離床学会メソッドで学ぶ！呼吸アセスメントと離床マスターコース 人工呼吸器編
【講師】飯田 祥 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r196-2023#/
皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
Tweet