日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【強度と速度がポイント】肩関節リハビリに関する最新エビデンス

肩関節疾患の患者さんに対して、腱板へのエクササイズがよく行われますが、エクササイズの強度や速度はどのくらいが良いのか悩むことがあると思います。そんな腱板筋エクササイズ方法の違いによる影響について、興味深い報告が届きました。

この研究は、健常者を対象に、腱板筋エクササイズを低強度・低速度で行い、肩外旋筋力と筋断面積に与える影響を調査しています。その結果、低強度・低速度の運動で、腱板筋の肥大効果を認めたということです。肩関節外旋筋を効果的に鍛えるには、強度の高い負荷をかけられない場合でも、低速度で収縮時間を長くすることを意識することが、有用だと感じる研究です。

下記原典では、具体的な運動の速度・強度の設定や、代償動作を防ぐための方法などを見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Aoi Matsumura et al.Effect of 8-week Shoulder External Rotation Exercise with Low Intensity and Slow Movement on Infraspinatus.Phys Ther Res
. 2023;26(2):58-64. doi: 10.1298/ptr.E10227. Epub 2023 Apr 22.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37621568/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[肩関節のリハビリの実践について知りたい方は]
〇機能障害の「核心」を見抜く 百戦錬磨の臨床眼と治療戦略 肩関節編【全2回】
※2回まとめて申し込みで2000円クーポンプレゼント
https://www.rishou.org/seminar/theory/x66-2023#/

11月5日(日) 14:00~16:00 ※2週間見逃し受講期間有り
整形外科疾患関節への負担が少ない動作の極意~肩関節編~
【講師】北山 佳樹 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r188-2023#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。