日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【薬物に頼らない技】術後の腹部アプローチに関する最新エビデンス

手術後は、麻酔や鎮痛薬の影響で、腸管運動が低下して便秘を起こしやすいため、対策することが重要です。そんな外科手術に対する、腹部アプローチに関して興味深い報告が届きました。

この研究では、大腿骨頸部骨折の術後高齢者に対して、腹部マッサージを実施した効果を検討しています。その結果、術後5日目までの便秘薬の使用量が、腹部マッサージを受けた患者さんでは優位に少なかったということです。便秘があると、薬物に頼りがちですが、まずは術後早期からマッサージなど、薬物以外の対策を行うことが重要だと感じる研究です。

下記原典では、具体的な腹部マッサージの実施方法について、詳細な内容を見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Yong-Gum Park et al. Effects of Abdominal Massage for Preventing Acute Postoperative Constipation in Hip Fractures. Clin Orthop Surg. 2023 Aug;15(4):546-551.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10375809/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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