人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします!
このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。
中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。
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みなさんこんにちは。筋萎縮ゼロプロジェクトの中西です。
今回は「食事は口から!」を紹介します。急性期の栄養って大事ですよね。
この栄養の入り口はいろいろあります。口から?点滴で血管から?胃管で胃から?経口摂取が大事ってなんとなくいわれますが、口から食事をとって、自分で噛んで、飲み込んでというプロセスはそんなに大事なんでしょうか。
日本のWatanabe先生のグループから、抜管後の経口摂取とADLに関する研究が報告されました。対象となった患者さんは、ICUで48時間以上人工呼吸管理された18歳以上の成人患者のデータを後方視的に解析されました。136人の患者が対象となり、74人の患者がADL自立群、62人の患者がADLに障害のある群に分かれました。
なんと、多変量解析の結果、抜管後の経口摂取までの時間が退院時のADLと有意に関係していたようです(p = < 0.001)。そして嚥下障害などがある患者では退院時のADL低下と関係していたようです(OR 0.07; CI 0.01–0.68, p = 0.021)。やはり、口から食事を摂取するということは重要なんですね。言語聴覚士さんとも協力して、早期からの嚥下評価、早期経口摂取を目指していきましょう!
自分は寝る前に口から食べてばかりなので反省中です。。。(泣)
Association of early oral intake after extubation and independent activities of daily living at discharge among intensive care unit patients: A single centre retrospective cohort study
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/17549507.2023.2221408?journalCode=iasl20
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